民衆の遊技、サッカー


禁止令がしばしば発布された以外にも、フットボールに対する厳しい批判の言葉が表明されることがよくありました。


たとえば、ヘンリー6世の時代(1422~61年)に、ある修道士がイングランド中部の州ノッティンガムシアの町コーントンでのフットボールについて次のように書いています。


『・・・彼らが気晴らしのために集まって行なった遊技のことをフットボールと呼ぶ人たちもいる。


これは田舎の娯楽であって、若者たちが大きなボールを空中に投げ上げるのではなく、地面の上で打ったり転がしたりしながら進めていく、それも、手ではなく足を使って進めていく遊技なのである。


これはじつに忌まわしい遊技と言わねばならない。


この遊技は、終了時にはほとんどいつも何らかの損失や事故や競技者自身の損害が付随しており、少なくとも私が判断するところでは、他のどんな遊技よりも粗野で下品で無価値なのである。』


・・・このようなフットボールの粗暴さに対する批判は珍しいものではなく、これと同じような批判は、社会的に高い地位にある人びとによってしばしば表明されたのです。


しかし、中世添ら近代にかけて、どれほど批判されようとも、またどれほど禁止されようとも、フットボールは民衆のあいだに深く根ざし、民衆から強く支持された、民衆の遊技でした。


そうしてやがておしゃれなサッカーユニフォームが出来上がり、民衆の中でのサッカー人気はますます高まっていくこととなるのです。

星座の形

星座の形は、それらのものとは似てもにつかない―この点は占星家によって認められている(小規模な実験で、われわれは十二宮を形成している星の実際の位置を多数の人びとに示し、どれが獅子、蝋、双子などに見えるかと彼らにたずねた。


偶然以上の確率で言い当てたものはだれもいなかった)。


さらに、人をまどわせる遠近効果のために、月や惑星が星座の中にはいっているようにみえるのです。


占星術の創始者たちは、星が地球から、せいぜい数マイルのところにかたまっていると考えていたのです。


距離の問題は重要です。


惑星が人間のできごとにどんな影響を与えようとも、われわれの頭上近くをとりまく天空からやってくると考えるほうがはるかに容易だからです。


実際には、惑星は数百万マイルはなれていて、さらに、たがいに影響しあっていると考えられている星座はさらにその数倍もはなれています。


別の見方をしても、象徴性の基礎は、実際に不正確なものであることが示されています。

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ハンドルを戻す

合宿免許で初心者としてもっとも注意することは、「ハンドルを戻す」という意識をもつことです。


ハンドルを切ったら、戻す行動にすぐ入れる態勢を作りましょう。


ハンドルを手で戻す方法ですが、戻し方は、切る場合と逆の方法をとります。


ハンドルをまわした状態を、映画フィルムを逆まわしするように、実行してください。


ハンドルを大きく切って手を離すと、ハンドルは自動的に戻ります。


しかし、車が止まっていたのでは戻りません。


戻るのは動いているときだけです。


戻る強さは、速度が高くなるほど大きくなります。


この復元力を利用して戻す感じは、ハンドルを切って手を離せば体験できます。


実際の運転では手を離してはいけません。


必ず手を添えて、状況が変われば、いつでもコントロールできる態勢にしておいてください。

ホログラム

クレジットカードやビデオの海賊版防止用シールとしてよく利用されてNる立体印刷に、「ホログラム印刷」があります。


これは銀色をしたシールに、角度によってフルカラーの立体画像が浮かび上がる印刷で、従来は技術的にも難しく、費用も高かったために一般的にはあまり使われていなかった。


しかし、印刷技術の進歩によって、偽造されては困るものへ広く使われるようになりました。


このホログラムは、今述べた2つの写真的な方法で情報を記録するのとは全く異なった原理で、立体的な印刷像をつくります。


そして、今の時代では、リサイクルトナーも活用されています。

眠りは無意識ではない

睡眠中は反応が抑制されているのですが、それでも無意識とはとても言えないのです。

夢遊病などは別として、病気でない人間も一様にベッドで夢を見ます。

覚えていなくても、毎晩一定期間おきに見ているはずなのです。

金縛りなども、最近では脳と身体のコミュニケーションがうまくいかないからだとも言われています。

睡眠は古い現象で、多くの異なる種類の動物にみられます。

行動パターンから特徴をつかむと、安全な場所への移動があり、そこでは、何かをしたいという気持が劇的に低下するので、継続する一定の期間を無活動無反応で過ごすことになります。

この行動パターンは、捕食者から身を守り、環境の厳しさから逃れ、エネルギー需要を軽減させるなど、いろいろの生存上の利益を動物に授けています。

睡眠は特定の身体的修復過程が生じる時期でもあるのかどうかは別問題であって、今後の検討を要するでありましょう。

美味しいと思うと残る

食事文化の特色が食物のあり方に影響を与え、それが各地の栄養生態類型の特徴を規定することがしばしばみられるわけである。

この場合、とくに重要なことは、民族により、あるいは文化によって、食物の嗜好性が著しく異なることであり、それによって食物の選択が行なわれることである。

もっとも身近な例としてモチ性食品の例をあげることができる。

インドから東南アジア、中国中南部を経て日本に至る地帯は、現在、稲作地帯になっている。

以前にはアワ・キビ・モロコシ・ヒエなどの雑穀類もかなり栽培されていたと思われるが、これらの禾本科作物の種実に含まれるデンプンは、一般に粘り気のないウルチデンプンである。

しかし、突然変異で種実内に粘り気の強いモチデンプンをもつ個体もしばしば現れるという。

問題は、そうしたモチデンプンを「うまい」と考えるかどうかである。

ヒマラヤの南麓から中国中南部を経て日本に至る照葉樹林帯では、原因はよくわからないが、とにかくネバネバしたモチデンプンを「うまい」と考える文化が存在し、そこではモチゴメだけではなく、モチアワ、モチキビなど、多くのモチ種の品種群をつくりあげた。

それとともに、モチをはじめオコワやチマキなど、各種のモチ性食品をつくり出すに至ったのである。

うまいと思わない地域では別の物で必要な栄養を補ってきた。

今で言うモリンガなどのサプリメントのようなものを使うこともあった。

第三世界の成長のシナリオ 8

ラテン・アメリカ文化の大きな背骨として、カトリック教があります。


おおまかにいって、北米のプロテスタントに対し、南米のカトリックということがいえましょう。


従来、このカトリック教は、非常に保守的とされてきました。


30年以上前の南米、およびフィリピンで、カトリック教会が果たした役割は、保守というより、もはや反動ともいうべきものでした。


バチカンを中心とするカトリック教会は、その反共主義はともかく、完全にラテン・アメリカの近代化を防げる勢力として、その影響力を行使してきたのです。


ところが、最近、このカトリック教会の第三世界、とくにラテン・アメリカに対する姿勢が大幅な変化を見せてきました。


今回のニカラグア革命や、ラテン・アメリカの民主化運動に対する姿勢に明瞭なように、全面的にとはいわないまでも、ラテン・アメリカのカトリック教会は、そのなかに多くの進歩的な勢力を内包するようになってきているのです。

第三世界の成長のシナリオ 7

たしかにラテン・アメリカには、いまだに旧植民地的な古いメンタリティが色濃く残っています。


しかし、いまのメキシコやブラジルは、昔の植民地ではありません。


たとえ、いまのところはうまくいっていないとはいえ、彼らラテン・アメリカ人は、彼ら自身で彼らの経済を運営しているのです。


ラテン・アメリカ人のメンタリティが、大きく変わりつつあることを見落としてはなりません。


たとえばブラジルは、たとえ外国から導入した技術ではあっても自国でクルマを生産し、鉄鋼業を経営し、さらには人工衛星すら打ち上げています。


また、メキシコにしても、かつてのように3時間も4時間も昼食をとったり、やたらシエスタ(昼寝)する習慣は影をひそめつつあります。


彼らは勤勉であることがペイする社会、勤勉であれば、その分だけ報われる社会というものに、徐々に対面しつつあるのです。


それはメキシコの国内だけにかぎらず、ラテン・アメリカ全体にいえることでしょう。


こうした状況を無視して第三世界、怠け者論を展開するのは、少々近視眼的にすぎるといえます。

第三世界の成長のシナリオ 6

アメリカ合衆国などのイギリス型植民地では、彼らが生産的であり、企業家的であれば、収入は増加していく可能性がありました。


すなわち、一生懸命働けば自分自身が恵まれるという経済機構の中に生まれてきたら、人間はかならず勤勉精神を身につけるのです。


同じアメリカ合衆国でも、黒人は長い間、奴隷的地位に甘んぜざるを得ませんでした。


いくら真面目に働いても、むくわれることがなかったのです。


かつてアメリカの黒人が、怠け者でウソつきだとされたのもそうした背景があってのことなのです。


要は経済構造の問題でしょう。


経済構造が変動することによってのみ、そこに存在する人間のメンタリティも変化していくのです。


明治以来、われわれ日本人は、朝鮮や台湾の人々に対して「朝鮮人はナマケ者でウソつきのガンコ者」とか、「台湾人はノンキすぎて、働く意欲がない」などと、さんざん言いたい放題のことを言ってきました。


しかし、いま、韓国人や台湾人が「ナマケ者でウソつき」だから、韓国や台湾の経済が発展しないなどと本気で思っている人はいないでしょう。


しかし、50年前の日本では、それが常識であったことを思い返せば、第三世界の人々が無能であるがゆえに、第三世界には経済発展はないとする議論が、いかに馬鹿馬鹿しいかは明々白々と思われます。

第三世界の成長のシナリオ 5

こうした状況下では、救いがたい植民地根性、奴隷根性が醸成されていきます。


植民地の被支配民は、社会的に上位の人間におもね、ウソをつき、いかにくすね取って暮らすかだけを問題とします。


しかも、きわめて投機的に一発勝負でもうけ、運よくもうかったとしても、それを建設的に投資して、さらに利潤をあげようという発想は生まれません。


実際にこのような環境の下で商生き残るには、徹底的なサボタージュと言いわけという名のウソを使いわけてサバイバルするしかないのです。


植民地の農奴は、「真面目に一生懸命働けば、明日は必ずよくなる」などというメンタリティでは、生き残ることはできません。


働けば働いたぶんだけ収奪されるのだから、働くほどソンすることになるのです。


いや、それどころか、それだけ疲労して死期を早めるだけなのです。


有能であることが報いられず、むしろ弾圧の対象となる社会では、大多数の人々はおのずと怠け者になります。


日本の江戸時代は、たしかに封建的な収奪が厳しかったかもしれませんが、スペインの植民地のように、いくら働いて生産性を上げても、それが利益につながらないということはありませんでした。


労働は過酷であったかもしれないですが、農民は、工夫をこらし、勤勉に労働することによって、少しずつでも収益を上げることができました。


そうであるがゆえに、江戸時代の日本の農業の生産性は、同時代では奇跡的ともいえるほど高かったのです。

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