第三世界の成長のシナリオ 8
ラテン・アメリカ文化の大きな背骨として、カトリック教があります。
おおまかにいって、北米のプロテスタントに対し、南米のカトリックということがいえましょう。
従来、このカトリック教は、非常に保守的とされてきました。
30年以上前の南米、およびフィリピンで、カトリック教会が果たした役割は、保守というより、もはや反動ともいうべきものでした。
バチカンを中心とするカトリック教会は、その反共主義はともかく、完全にラテン・アメリカの近代化を防げる勢力として、その影響力を行使してきたのです。
ところが、最近、このカトリック教会の第三世界、とくにラテン・アメリカに対する姿勢が大幅な変化を見せてきました。
今回のニカラグア革命や、ラテン・アメリカの民主化運動に対する姿勢に明瞭なように、全面的にとはいわないまでも、ラテン・アメリカのカトリック教会は、そのなかに多くの進歩的な勢力を内包するようになってきているのです。