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2010年10月 アーカイブ

第三世界の成長のシナリオ 7

たしかにラテン・アメリカには、いまだに旧植民地的な古いメンタリティが色濃く残っています。


しかし、いまのメキシコやブラジルは、昔の植民地ではありません。


たとえ、いまのところはうまくいっていないとはいえ、彼らラテン・アメリカ人は、彼ら自身で彼らの経済を運営しているのです。


ラテン・アメリカ人のメンタリティが、大きく変わりつつあることを見落としてはなりません。


たとえばブラジルは、たとえ外国から導入した技術ではあっても自国でクルマを生産し、鉄鋼業を経営し、さらには人工衛星すら打ち上げています。


また、メキシコにしても、かつてのように3時間も4時間も昼食をとったり、やたらシエスタ(昼寝)する習慣は影をひそめつつあります。


彼らは勤勉であることがペイする社会、勤勉であれば、その分だけ報われる社会というものに、徐々に対面しつつあるのです。


それはメキシコの国内だけにかぎらず、ラテン・アメリカ全体にいえることでしょう。


こうした状況を無視して第三世界、怠け者論を展開するのは、少々近視眼的にすぎるといえます。

第三世界の成長のシナリオ 8

ラテン・アメリカ文化の大きな背骨として、カトリック教があります。


おおまかにいって、北米のプロテスタントに対し、南米のカトリックということがいえましょう。


従来、このカトリック教は、非常に保守的とされてきました。


30年以上前の南米、およびフィリピンで、カトリック教会が果たした役割は、保守というより、もはや反動ともいうべきものでした。


バチカンを中心とするカトリック教会は、その反共主義はともかく、完全にラテン・アメリカの近代化を防げる勢力として、その影響力を行使してきたのです。


ところが、最近、このカトリック教会の第三世界、とくにラテン・アメリカに対する姿勢が大幅な変化を見せてきました。


今回のニカラグア革命や、ラテン・アメリカの民主化運動に対する姿勢に明瞭なように、全面的にとはいわないまでも、ラテン・アメリカのカトリック教会は、そのなかに多くの進歩的な勢力を内包するようになってきているのです。

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