« 2010年07月 | メイン | 2010年09月 »

2010年08月 アーカイブ

第三世界の成長のシナリオ 3

このスペイン型の植民地経営は、まだ近代資本主義以前の段階です。


現地の労働力を徹底的に搾取する農奴経済に基礎を置いているのですが、このラテン・アメリカを中心とするスペイン型植民地に対して、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストリアなどで展開されたイギリス型の植民地ではだいぶ事情が違います。


これらイギリス型植民地では、本国イギリスで起きた経済的発展がふたたびくり返されました。


インディアンなどの現住民をジェノサイド同然に駆逐したあと、近代企業家的精神をもった人たちが、イギリスの産業革命で起きたことを植民地の現地に移植して、まったく同じことをくり返したのです。


スペイン型植民地では現地がいかに貧しくなろうが、そんなことは問題ではありません。


肝心なことは、富を本国に奪っていくことです。


ところがイギリス型植民地では、現地に資本を投下し植民地の経済を発展させていきます。


このことは当然、植民地と本国の経済的な対立を引き起こします。


現地に独自の経済体制が存在する以上、植民地の支配層は本国からの一方的収奪には徹底して抵抗することになります。


アメリカ合衆国のイギリスからの独立も、こうした経済的な基盤に立っておこなわれたわけです。

第三世界の成長のシナリオ 4

アメリカ合衆国とメキシコを比べると、アメリカ合衆国ほどではないにしても、メキシコには豊富な石油や鉄鉱石があり、農業も自然に恵まれています。


ところが、メキシコはアメリカ合衆国よりはるかに貧しいです。


このことを表面的にだけ見れば、アメリカ人は働き者で、メキシコ人は怠け者だからということになります。


しかし、いま、ここに述べたような歴史的経済構造の問題を考慮にいれると答えはだいぶ異なってくるはずです。


メキシコのような一切を収奪される形の植民地経営が、何世紀にもわたって続いたところでは、個々人が自分自身を企業家として、能率的に会社を運営したり、合理的な利潤を出そうなどと考える習慣をもちえないのです。


ただ黙々として奴隷労働に従事することだけが許されてきたため、そこに創意工夫が存在する余地がないのです。


かりに、そのような人間が存在したとしても、こうした体制の下では、創意工夫の企業家精神をもって働くような人間は、植民地経営にとって危険でしょう。


植民地体制の敵として抹殺せざるをえないのです。

About

2010年08月にブログ「自然の中でルルリラ」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年07月です。

次のアーカイブは2010年09月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

医院 開業

医師の求人・転職がご希望なら、業界トップクラスのリクルートドクターズキャリアへ。医師専門で転職支援歴30年。常時10,000件以上の医師募集求人をご用意、専任のキャリアアドバイザーがあなたに合った厳選求人をご紹介し、転職を徹底サポートします。

ハンガー

ハンガーの企画・製造・販売会社TAYAのサイトです。製造メーカーの株式会社タヤが付加価値をもった、オリジナルハンガーをご提案します。ご要望(デザイン・機能)をご連絡ください。国内生産で小ロット・短納期に対応いたします。

OpenSSO

OpenSSOサポート、OpenSSO保守、OpenSSO関連サービスに関する特設サイトです。

fx初心者

みんなでFXは、これから始めてみようという初心者の方のためのFX口座開設ガイドです。